3/02/2011

Club Crimsyn さんの記事の件で

Club Crimsyn のaikea_guineaさんが書かれた、27th-Feb-2011 06:36 pmの記事に関して。

私の英語力では細かいところまで読み取ることはできないのですが、MS3Bでかなり嫌な思いをされたようで、今後はMS3Bには掲載しないでもらう方針のようです。反響が大きいようで、コメントが殺到していますね。
MS3Bについては私も以前にもちょっと書きましたが、日本でいうと2chのような、匿名コメントによるカオスなんですよね、あそこのコメント欄…。それこそ2chのようなあの手の言いたい放題の場を見慣れている人ならともかく、ネットといえばメールとSNSくらいしか見ていないごく普通のCC作者さんが何気なく読んでしまったら、さぞかしショックだと思います…。



ネットは気軽に自分の作品を公開できる場ではあるのですが、同時に作品を作るモチベーションを下げる要因が山盛りの場でもあります。
わたしはネットにブログが普及する前の、個人ホームページ=HTMLの勉強必須の時代から個人サイトをいろいろ作っていたので、嫌な経験をしてサイトを閉鎖されてしまう管理者さんを何人も見てきました。

個人サイトがまだ少なかった時代は、2chからの突撃を受けて、掲示板が今でいうところの「炎上」してしまうパターンはよくありました。
しかし、これらは掲示板などを閉めてしまうか、友人のみのパスワード制にするなどで回避できました。
どうやっても回避できないのは、偽サイトを作られてしまうことです。これ本当にショックです。ヘタなりに時間をかけて一生懸命描いたイラストが、全く知らないサイトで、あたかもそのサイトの管理者が自分で描いたかのように並べられているんですから…。
この問題で難しいのは、「この絵を描いたのは自分だ」と証明するのが難しいことです。当時はまだGoogleのキャッシュ機能もありませんでしたから。ネット上で論争になると、真実よりも「信者的なファンが多いほう」が絶対に有利です。あちこちの余所のサイトから勝手に拝借してきた画像をズラーッと並べて、ファンの人たちに囲まれて「○○さんは絵が上手ですね~!」なんてチヤホヤされている人に、ヘタなイラストをちょこっと載せているだけの人間が抗議などしても、下手するとこちらが偽者扱いされかねません…。

打つ手なしかと思っていましたが、やがて驚くべき変化が起きるようになりました。
この記事でもさんざん悪く書いている2chですが、他人の作品を並べただけのパクリサイトが、次々に例の2chの「突撃」を受けて閉鎖に追い込まれたんです。
世の中のたいていのものには良い面も悪い面と両面あるのだなあ、と感慨深く思ったものです。

しかしこれで淘汰されるのは日本のサイトのみ。実はわたし自身が嫌な目に遭ったパクリサイトのほとんどは、文章がハン○ルで書かれていました…(たまにチャイ○ーズも)。

これらの経験からわたしが得た教訓。それは「ネットでオリジナル作品を公開する際に重要なのは知名度」。
悪いことをする人を完全にシャットアウトすることは不可能。できる限り自分のダメージを軽減するには、例え再配布されても、それを見た人が「あれ、これってAngeliaが作ったヤツじゃない?」と分かってさえくれれば良いのだと。

MS3Bのコメント欄でどれだけ罵詈雑言並べられても、わたしが掲載拒否する考えがないのは、あそこはSakura Simsの作品としてちゃんとリンクつきで掲載してくれるからです。せっかく作った作品を、見ず知らずの他人があたかも自分で作ったかのように再配布していて、しかもこっちのほうがパクりだと言われかねない状況になったときの悲しさに比べれば、悪口くらいスルーできます!(わたしの英語力が低いので理解できていないという理由もありますが…。

ですが、こう思うのはわたしが過去の嫌な経験を乗り越えた上で細々とやっている管理者だからであって、サイトのアクセス数を増やしたいという欲求が無く、「自分の作品を気に入ってくれた人だけ来てくれればいい」というスタンスの管理者さんにとっては、MS3Bは百害あって一利無しな存在なのは理解できます。

匿名の悪口が更なる悪口を呼んでいるコメント欄の現状を、MS3Bの管理者さんがどう考えていらっしゃるのか分かりません。「とにかくアクセス数が稼げれば良い」というスタンスであれば、悪口で盛り上がるのだって歓迎している可能性だってありますし。
ですが、他人の作品を紹介することで成り立っているブログですから、掲載拒否が多くなればいずれは対応を考えることになると思います。
とりあえずコメント欄を閉じるのが最大公約数な幸せだと思うのですが。あのブログにはTwitterボタンやFacebookボタンがついているのですから、どうしても何か言いたい人はそっちに書けば済むことですし。